チンコの随意筋と不随意筋

生物の筋組織には、自分で操れる「随意筋」と、自分じゃ操れない「不随意筋」がある。

随意筋はつまりまあ骨格筋のこと。
動かそうと思って動かせる筋肉はだいたい骨格筋だ。

不随意筋は、心臓にある心筋と、血管とかの内蔵にある平滑筋に大別される。
血管の平滑筋が収縮すると血管が縮こまって血圧が上がるけど、それって自分で意識的にやろうとしてもできないよね。


で、この随意筋と不随意筋が共存してることが一番実感できるのが、チンコだと思うんだ。

まずはチンコの半勃ち状態を考えてみよう。

半勃ちだと自分でチンコ動かせるでしょう?
なんか上下にクイックイッって感じで。

でも考えてみると不思議ですよね。
平常時は、チンコに力入れても動かない(金玉はやや動くけど)。
逆にフル勃起時は、固くなりすぎて動かない。
自分で竿を操れるのって半勃起状態だけじゃん。ふしぎー!!


まあそれはいいとして、
チンコには随意筋と不随意筋が存在するわけですよ。

随意筋は射精する時を考えてみれば良い。

射精するときって、自分で「出すぜ!」って思って出すじゃん。
もちろん、「あ、出ちゃう!まだだめ!でも出ちゃう!」ってこともあるよ。
でも最終的に出るときは自分でググッとやっちゃうじゃん。
止められないとしても射精するときは自分のアレじゃん。
これも不思議だよね、自発的射精なのかどうか微妙だよね。
でも一応射精は自分で制御できるし、随意筋なのだ。


一方、チンコの不随意筋について。

これは二つ考えてみよう。

不随意筋とは基本的に、自律神経に支配されている部分だ。
自律神経とは、俺たちの意思と非依存的に自律的に頑張ってるから自律神経だ。

まずは、勃起するとき。
キミたちは「勃起するぜ!ウオォォー!」って思うだけでチンコが勃つか?
そんなことはない!

あれは、性的興奮によって脊髄にある陰部神経っていうやつが働くことで酸化窒素ってやつが増えて、それがチンコの血管を拡張させて血流量を増やすことで海綿体を怒張させるからなんだ。
それが勃起だ。
いいかい、それが勃起だ。
だから勃起は自律神経支配だ。不随意的なものだ。

あと、不随意筋は射精時にも大事な役目を担っている。
チンコから出る液体はザーメンだけじゃない。
当たり前だね。おしっこも出るね。
でもなんでセックスやオナニーするときにおしっこ出ないんだろう?って考えないかい!
それは、射精時には膀胱の出口が閉じているからだよ。
誰が閉鎖してるかって言うと、それこそが不随意筋だ!
「やっべ、射精するわ!」って状態になると、自律神経さんが膀胱の出口を収縮させるんだ。
ありがとう俺の不随意筋。ありがとう!

これのおかげで「ごめん、ザーメンじゃなくておしっこ出ちゃったわ……」ってことがないんだよ!


さて、ここまで説明したのでみなさんよくわかっていただけたであろう。
射精時には随意筋が、勃起時やおしっこブロックには不随意筋が働いているんだ。
自分の力だけで射精してると思ったら大間違いだぜ!
みんな、脊髄から出てる陰部神経に感謝するこったな!

解剖学や生理学でもチンコの話になるとぐっと理解しやすくなるのはなんでなんだろ!