観察学習の性差

観察学習というものがあります。
観察学習とは、他者がタスクを解く様子を見た後に自分もスムーズに解けるようになるというもの。簡単なものならマウスでもできる。例えば、「レバーを押したら餌が出てくる」という課題は、普通のマウスであればレバー押しとエサの関係性をつかむのに時間がかかるけど、あらかじめ他のマウスがその課題をこなしてる様子を観察したマウスは、そうでないマウスに比べてより早く学習できる。これが観察学習。

そこで「見られる側」として用いられるのは、基本的にメス。見るマウスは男女混合だけど見られるマウスはメスばっかなのだ。
何故かと言うと、メスは異性に見られても動揺せずできるから。男は女子に見られてると普段できてることができないけど女子はそうじゃないんやって。
男子は女子に見られてると普段とやってることが変わってしまうのだ。体育祭とかで女子の応援があるともっと頑張れる男子みたいだね。

てことを今日研究室のセミナーで発表したら、人間と同じだね、って言われました。まさに、そういうことなんですよね、俺が面白いなあって思ってるのもそういうことやし、それが単純な動物の行動試験を通じて詳しく分かったら面白いよね。
まあとにかく、男子は女子の視線をより意識するってことです。逆に、女子は男子ほど異性の視線を意識しない。

僕ならここで、羞恥系AVのことを考える。

じゃあ、下着や裸など恥ずかしいところを見られて嫌そうにする、恥ずかしがる女子ってなんなんだ?
きっとそこには、男子が感じる以上の羞恥があるのです。
定常状態で異性の視線を感じにくい女子が、異性を意識している。これよっぽどの羞恥なんやろなって、そう思うわけです。だからこそエロい。だから僕は羞恥系AVを愛するのだ。

普段の研究から自分の性的嗜好についてまたひとつ理解が深まったというお話でした。