雌のアソコを嗅ぎまくる雄

いきなりですが、僕はいま大学院で、マウスを用いた記憶・学習などの高次脳機能に関する研究をしています。

行動試験を行う場合、使用するマウスは基本的にオスです。というのも、メスはホルモンバランスの変動が激しいため、性周期や時間帯によって安定した成績を得ることが難しいためです。だから女の子が情緒不安定でも仕方ないんだよ
というわけで僕がいつも使ってるマウスもオスです。実験でさえ男まみれなんです。こんな男まみれの実験を僕は半年以上やってきました。

ところが最近、一度だけ、メスのマウスを使う機会がありました。今までオスばっか使ってきた僕が初めてメスを扱いました。メスの扱いには慣れていないので(ヒトに対してもですが)、興味深く観察させていただきました。
股間のあたりがオスと明らかに違うとか、当たり前やけど感動して、俺いま女の子のアソコ見ちゃってるよ〜とか考えてました。
でも一番興味深かったのは、メスオスとのインタラクションでした。

一匹のメスを、オスが数匹うじゃうじゃいるケージに入れてみました。母親以外のメスを知らないオスばっかりのケージに、女の身体を提示してみたのです。
するとなんと、入れてすぐ、オスたちがメス股間をスンスンし始めました。それだけなら、新奇の個体に積極的に興味を示すというマウスの一般的な性質とも考えられます。
ですがこれらのオスたちは、いつまでたっても飽きることなくメスをスンスンしていました。しかも明らかに股間を集中的に。
逃げるメスに追いかけてスンスンするオス。複数の男に迫られ嫌がる女の子。ヒトだったら僕がドストライクのシチュエーションです。これをヒトでの妄想に敷衍して僕が興奮したかどうかということについては、言及しないことにします。

まあ、今日はそれだけです。
なんか、神経科学者の中には低次な動物での本能的な行動をヒトに外挿することをなんとなく嫌がる人もいるけど、僕は自分の動物的な部分について単純な系で見られることはすごく面白いと思います。
たった一人の女を複数で必死に追いかけるマウスを見て僕が何を思ったか……俺にはやはり、性的欲求を社会的行動として出力するという本能的な能力が劣っているんだろうということでした。うんこうんこ〜〜